「持続可能な開発目標(SDGs)」との関わりについて

私達の世代から次の世代へと、人間らしく、幸せで、生きがいのある生活を伝えていくためには、経済・社会・環境の3つの複雑に絡み合った要素を絶妙のバランスで調和させる必要があります。国際連合が設定した2030年を目標とした行動計画『持続可能な開発のための2030アジェンダ』においては、そのために、17の「持続可能な開発目標(SDGs)」(2016/1/1発効)が国際的に取り組むべき目標として掲げられました。

下には、SDGsのロゴを示しておきます。
詳しくお知りになりたい方は国際連合広報センターのホームページをご覧ください。

高口研では、「有機機能材料学」を駆使し、カーボンナノチューブ光触媒をはじめとする様々な材料開発を行うことで、このSDGsのうちの、以下の3つの目標に貢献することを目指しています。

目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
目標13:気候変動に具体的な対策を

例えば、カーボンナノチューブ光触媒が、太陽光を利用した水素製造に利用されるようになれば、CO2を全く排出しないクリーンエネルギーを供給するという技術革新や産業創出につながります。さらに、こうした新しい産業が、化石燃料から水素エネルギーへのエネルギーシフトを実現させることで、地球温暖化対策へとつながっていくことを目標に、研究開発を行っているのです。

「化学」を基盤にした材料開発は、技術革新や産業創出を支える、縁の下の力持ちです。私達が普段暮らしているうえでは、身の周りにあふれる商品の影に隠れていて、材料そのものは、あまり、目立ちませんが、新しい材料があって、はじめて、革新的な技術が生まれると言っても過言ではありません。SDGsを達成するためには、必ず、新しい化学、新しい材料が必要となります。是非とも、若い皆さんが、この分野に興味を持ち、参加くださることを願っています。

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