学生実験担当者は、実験操作をただ見せるのではなくて、詳細に説明しよう。

学生実験は、B3のためだけではなくて、自分自身の能力を確認し向上に役立てる、自分自身のワークショップでもあることを、あらためて考えてください。
みなさんの多くは、まだ、第二段階がクリアできていないように感じますが、この機会に、自分自身の実験操作、そして、実験操作に対する理解が十分かを確認し、実験項をパーフェクトにできるかどうかを確認してください。B4に実験操作を説明する時、なぜ、そうするのか?どう操作するのが正しいのか?を説明することで、しっかりとした確認ができます。
例えば、TLCひとつとってみても、奥が深いです。
TLCのスポットは、どこに打つのが正しいのか?下から何ミリ??とか、スポットの大きさはどのくらいがベスト?とか、スポットを打つ反応混合物溶液の濃度はどのくらいがベストなの?あるいは、展開溶媒の選び方は?どうすればまっすぐ上がるの?コツは?どこまで上げるのがベスト?そして、なぜ、TLCで化合物が分離されるの?今、TLCを展開した後に見える、このスポットは何?なぜ、この化合物のスポットは、別の化合物のスポットよりも下に出るの?
などなど、後輩に説明してあげることは山ほどありますが、そういうことを、一つ一つ丁寧に教えてあげることで、自分自身がよく分かっていない所、不足しているところが明らかになることが大切です。
そして、分からなかったら、放っておかず、それを補うことで、みなさんが、第二段階をクリアできます。
1回目と2回目が同じでは意味がありません。1回目、しっかりと、改善できるところについて考え、対策をねった上で、2回目に活かすようにしてください。
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