どんな分子でもルイス構造式で表すことができる

周期律表から価電子数が分かれば、どんな原子のルイス構造だってすぐに書けます。

その原子のルイス構造を組み合わせれば、分子のルイス構造になるわけですから、分子のルイス構造を書くのは、パズルを解くみたいなものです。その時のポイントは、共有結合を駆使して、オクテット則を満たすということなのですが、実際にパズルを解くには、後少し、コツとルールを知っている必要があります。

それでは、最初のビデオを御覧ください。

形式電荷の数え方、マスターできましたか?ルイス構造式は、形式電荷を書いて完成です。+や−があるはずの原子に、それらが記載されていないと、電子の数が違ってしまうので、間違った構造式となってしまいます。注意してください。引き続き、次のビデオを御覧ください。

第2周期の元素で、オクテット則を超えることは許されません。が、6電子はOKの場合があります。なぜOKなのかは、教科書の3章まで進むと理解できますので、今はひとまず、OKの場合もあるのね、と覚えておいてください。それでは、次のビデオを御覧ください。

共鳴と平衡は違います。共鳴においては、原子の位置は変化せず、結合状態のみが変化しています。(将来的に、ケト・エノール平衡などを勉強しますが、こうした原子の位置が変わる関係は平衡。今日勉強したのは共鳴です。)これについては、5章でより詳細に勉強することになりますが、分子の構造や性質を理解するためには、ルイス構造式を書くだけでなく、共鳴まで考えないといけないのだということを覚えておいてくださればOKかと思います。

講義ビデオの中で述べましたが、ルイス構造式には、分子の構造や性質が、つぶさに表現されています。電荷がどの原子の上にあるのか?とか、共鳴しているのか?とか、もっと言えば、非共有電子対はどの原子の上にあるのか?などは、分子の反応性を考える上で重要な情報です。

教科書の問題を解いて、どんな分子のルイス構造式でもスラスラと書けるようにしておきましょう。

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